「働かなくてもお金を作る方法ってあるんだ」
FIREという概念を知った時に、まずはそんな世界・手法があることにただただ驚きました。
FIREとは、「Financial Independence & Retire Early」の頭文字をとった言葉で、「経済的自立と早期退職」を意味します。
アメリカからやってきた概念で、今や日本でも多くの書籍が販売されています。
私たちもブログタイトルの通り、FIREを目指す夫婦なのですが、今回はなぜFIREしたいと思ったのかについて書いていきたいと思います。
この記事を書いた人
- 共働き夫婦(夫29歳、妻28歳)
- 資産1900万円を運用中
- 2021年の年間投資成績+200万円
- 自動売買・個別株・仮想通貨など幅広く投資
きっかけは別居婚
私たちは妻が社会人3年目、大学院を出た夫が社会人2年目の時に結婚していますが、結婚を意識したのは付き合い始めた大学時代から。
恋愛疲れていた頃だったこともあり、夫から付き合って欲しいと言われた時に、「結婚するつもりがあるならいいよ」と言いました。
驚いたけど、若く結婚することに抵抗はなかったので、結婚を前提に付き合うことになりました。
当時妻は大学4年生で、夫は大学院の1年生でした。その後、
- 妻は地元での就職を希望し、内定
- 夫も結婚後のことを考え、1年後に同じ地域に職場があるメーカーを希望し内定
一緒に働きながら暮らすことが出来ると思っていたのですが、就職後に夫の職種は全国転勤があることが発覚。結局就職1年目から地方勤務となり遠距離恋愛の幕開けとなります。
結婚後も勤務地は変わらなかったため、首都圏と東海地方の週末婚が続行。
ここで私たちの生活に対する願望に変化が現れます。
地方勤務になるまでは、タワーマンションの高層階に住みたいと思ってたけど、田舎暮らしがとても性にあっていました。
「首都圏でキラキラ暮らしたい」→「田舎でのんびり豊かに暮らしたい」に夫婦で暮らしに対する考え方のパラダイムシフトが起こりました。
こうして、
「田舎でのんびり暮らしたい」→「あくせく働きたくない」→「FIREというものがあるらしい」
という考えに至りました。
仕事をしなければ生きていけないのはイヤ
お互いに仕事が心底嫌だった訳ではないのですが、生活するのに困らない程度のお金があるとしても、今の仕事を続けるかと問われたら答えはNOです。
そして残念ながら、私たちにとって人生をかけたいくらい情熱をもてる仕事は現時点でありません。
だけど、短い人生の限られた時間を納得できる形で過ごしたい。そう考えたときに労働収入ではない方法で経済的に自立することは、私たちにとってとても魅力的なことでした。
経済的に自立した上で、今の仕事をどうするのか、他にやりたい仕事はあるのかを考える方が自分たちらしく自由でいられると感じました。
1日9時間×週5日は私にとっては働きすぎ。経済的に自立した上でなら、仕事量をセーブして今の職種を純粋に楽しめそうな気もする。
人生をトータルで考える
FIREを目指すと節約はどうしてもセットになるので、お金を使うことに関して我慢することはよくあります。
特に妻はもともと浪費家だったので、日々物欲と折り合いをつけながら過ごしています。しかし、物欲をコントロールできるようになったことで、精神的に落ち着いたようにも感じています。
不思議なことに沢山お金を使っていた時よりも、今の方がお金の使い方に満足しています。「欲しい」と思う衝動をコントロールして、長期的な目標のためにお金を使わない選択が出来るようになったからかもしれません。
なんでもそうだけど、「こうなりたい」「こうありたい」という目標から逆算して今の行動を見直すのはより良い結果をもたらすためには必要不可欠なことだよね。
FIREっていう大きな目標があるからこそ、一時的な欲を、一時的な欲だと見破ることが出来るようになったんだね。
もちろん人生をトータルで考えてより良い方へ邁進したいので、健康やその時にしか出来ない経験などに対してはお金を惜しみたくないと思っています。
健康については、突き詰めればキリがないので、民間のスポーツジムではなく公共のスポーツセンターに通うなど、ある程度妥協しながら節約をしています。
コンビニに行かずお弁当を作ったり、自炊をメインにするのは、節約+健康になってるね。
将来設計はもっと自由でいい
FIREという概念を知り、目指すようになって感じたのは、日本の教育がサラリーマン育成に偏っているということ。
学歴至上主義は古いのかもしれませんが、なるべく偏差値の高い学校を目指すのは自然な流れであることに変わりはありませんし、子どもに対する「将来の夢は?」というお決まりの文句は「将来なりたい職業は?」ということとほぼ同義です。
学校で「将来の夢」を書かされる時に、「働きたくない。家でのんびりしていたい」なんて書いたら先生たちは困ってしまうはず。
組織に属して働く、自分で組織を興す、組織に続せず組織を興すわけでもないフリーランス、働かなくとも経済的に自立する、そんな多くの働き方や生き方を知った上で、自分がどうありたいのかを考える必要があるのではないかと今になって痛感しています。
自分が親になったら子どもには、「将来何になりたい?」ではなく「将来どんな生活をしたい?」と聞くようにしたいと思っています。
その上で、その生活を叶えるための手段が職業選びになるよね。でもずっと刷り込まれているから、「将来の夢は?」って思わず聞いちゃいそうだね。笑
考え方のアップデートは続ける
ここまで私たちがFIREしたい理由をお伝えしてきましたが、その時の環境や時代によって人の考えは変わっていくものです。そのことを理解した上で夫婦で話し合いを続けその時その時の自分たちの考え方や価値観に沿って目標をアップデートしたいと思っています。
1億円でFIREというのも現時点の目標です。
1億円じゃ足りない!ってなるかもしれないし、もっと少ない資金でセミリタイアするかもしれないしね。
そうだね。これからも日々話し合って一番納得できる形を目指そう!
記事のまとめ
- FIREを目指したきっかけは夫の地方勤務(別居婚)
- 都会志向から田舎志向に価値観が変化
- 経済的自立の上でやりたいことを好きな時間やりたい
- 今の価値観に縛られず、目標は日々アップデートする