いきなりですがあなたは、
「大企業に勤めている=エリート」
と勘違いしていませんか?
私も学生時代は大企業に勤めれば、
給料も福利厚生も素晴らしいからエリートだ!
人生安泰だ!
なんて思っていました。
しかし入社してすぐに知った数々の事実。
入社3年目を迎えようとしている今。このままでいいのだろうか?と自問自答する日々を送っています。
この記事では、「何故大企業に勤めている人がエリートと言えないのか」私の会社を例に挙げて説明していきます。
ざっと私の紹介
私はあなたの身の回りにありふれている"とあるもの"を世界で一番多く売っている大企業です。
平均年収は1000万円を超えており、側から見ればエリートと思われるでしょう。
入社前に描いていたイメージ
学生時代の私が思い描いていた大企業のイメージはこんな感じでした.
- 優秀な人であふれている
- 成果を出せば早く出世できる
- 一人一人がお金を稼ぐ意識を持っている
- 休みがしっかりとれて仕事とプライベートが両立できる
まあ正直、入社してみるまで会社の実情は誰も教えてくれないので、勝手に想像していたイメージです。
ただ個人的に3番目の「一人一人がお金を稼ぐ意識を持っている」ってところは凄く楽しみにしていました。
一流企業だから、組織の歯車にならずに自分の力でお金を稼げるようになるのではないかと思っていました。
入社後に気付いた問題
驚くほど給料が上がらない
どれだけ上がらないのか私の会社の給与体系をお見せしちゃいます!
(会社の規則に反してクビにでもなったら困るので数字は少しだけ変えていますのでご了承ください。)
職位 | 基本給 | 賞与/1回 | 予想年収 |
1 | 378,000 | 900,000 | 7,361,103 |
2 | 367,500 | 850,000 | 7,096,628 |
3 | 355,000 | 800,000 | 6,804,633 |
4 | 342,500 | 750,000 | 6,512,639 |
5 | 330,000 | 700,000 | 6,220,645 |
6 | 297,500 | 500,000 | 5,293,460 |
7 | 285,000 | 480,000 | 5,073,466 |
8 | 272,500 | 460,000 | 4,853,472 |
9 | 260,000 | 440,000 | 4,633,478 |
10 | 247,500 | 420,000 | 4,413,484 |
11 | 217,500 | 320,000 | 3,760,698 |
12 | 205,000 | 307,500 | 3,558,704 |
13 | 192,500 | 295,000 | 3,356,710 |
シニア世代の異常な年収
若手がいかに給料をもらえず、時間を浪費するか分かってもらえたでしょうか。
でもここでふと疑問が。
「うちの会社の平均年収って何でこんなに高いんだろ?」
その答えはずばり…
シニア世代が異常にお金を貰っているから!
私の会社の場合、最終的に部長クラスまで昇進した人は定年退職後でさえ私の2倍以上給料を貰えるそうです。
つまり1200万円以上。
将来ある若者には少ない賃金を払い、もう現役引退している高齢者には高い賃金を払う。これが日経大企業の実態です。
こんな馬鹿な話があっていいのでしょうか。
やりたいことをやれると思うな
学生の頃は誰しも会社でこんなことに仕事をしたい!こんなことにチャレンジしたい!と思うのではないでしょうか。
私は幸運にも自分のやりたいことを仕事にすることができましたが、数年後も同じ状況とは限りません。私の会社では研究一本でやってきたバリバリの研究者がいきなり製造現場に異動させられることもしばしばあります。非常に残念なことにその方はやりたいことができないという理由で退職してしまいました。
大企業はいくつもの事業を抱えているので、常に新規事業が出来たり、既存事業がなくなったりを繰り返しています。そのため人材の流動が盛んでいつまでも同じ部署に居続けるのは困難です。
私の会社にはやりたいことが明確にある人は社内公募や異動を希望することで部署を異動できる制度があります。しかしすぐ異動できるわけではないので数年間は現在の職場にとどまることになります。また希望先部署の状況によっては受入不可能な場合も多々あります。
これらの状況から大企業でやりたいことを仕事に出来る人は珍しいと言えます。
社内では「やりたいことではないけど、まあ楽しいから続けてる。」って方が多くいます。これはこれでいいのかな?笑
めちゃくちゃな転勤
人事異動の内示が出るのは国内で2週間前、海外は1ヶ月前。
例えば、横浜に住んでいる私が2週間後にいきなり大阪へ行けと辞令を出されるわけです。
これってすごくすごく大変なことじゃないですか?
パッと思いつくだけでもやらなきゃいけないことがこんなに有ります。
- 家族会議
- 家探し
- 仕事の引継ぎ
- 引っ越し準備
- 引っ越し
- 住所変更に伴う諸手続き
しかも2週間で。
家探しや引っ越し・諸手続きなんかは平日にはできないので休日を使って行うことになります。
実際私は転勤を3回行っていますが、休日に自分のやりたいことができないのは、すごくストレスを感じました。
まさに会社のコマになっている気分です。
いや、実際コマになっているのか。
止まらない人材流出
入社前に私が思い描いていたイメージとはかけ離れていることが多かったですが、唯一イメージ通りのことがありました。
それは、優秀な人が沢山いることです。
「私のような凡人には考えもつかないような発想力を持って、技術開発をものすごいスピードで進める人」
「技術者とは思えないほどビジネスに精通していてお金の話~技術まで全体を見渡せる人」
大企業にいて良かったと思うのは、このような天才から仕事を学ぶことができる点です。
でも残念ながら、こういった超優秀な人たちはそのほとんどが退職してしまいます。
しかも転職先に多いのが、AmazonやApple等の海外の企業。
優秀な人はもっと活躍できる場所を探しています。日経大企業は1個人の裁量権が少ない上に市場変化を読み取るスピードが遅いです。次から次へと仕事を回していきたい人にとっては自分の力が十分発揮できなくて悩むケースが多いようです。
またお金の面も一つ大きな原因になっていると考えています。
どれだけ仕事が出来ても、成果を残したとしても、同期と比べてたった数万円ほど給料が高いだけですからね。
大企業に働いていても自分一人じゃ一銭だって稼げない
大企業にいると、どうしたって会社のコマでしかなく、一人でビジネス全体を見渡すことってほとんどないです。
私の場合は商品を製造していますが、お客さんにどうやって販売しているのか、市場がどう動いているのか詳しい情報は入ってきません。
営業部門と製造部門で完全に切り離されているのです。
したがってどんなに大企業で活躍しても、一人でビジネスを成功させる力を培うことはできません。
これが一番怖いところです。
1000万円稼いだところで裕福ではない
夫ぴーすけの収入は月40万円(手取り30万)
妻ちゃーすけの収入は月28万円(手取り22万)
年収1000万円を稼ぐ我が家の家計(月)がこちら。
食費 | 30000 | 円 |
外食費 | 35000 | 円 |
交際費 | 20000 | 円 |
交通費(単身赴任先と我が家の往復) | 40000 | 円 |
スマホ代 | 13000 | 円 |
光熱費 | 10000 | 円 |
プロテイン費 | 5000 | 円 |
美容費 | 7000 | 円 |
日用品 | 10000 | 円 |
奨学金返済 | 50000 | 円 |
車ローン返済 | 20000 | 円 |
家賃+駐車場 | 130000 | 円 |
合計 | 370000 | 円 |
収入-支出 | 150000 | 円 |
その他ボーナスで年400万円(手取り160万)の収入がありますが、ローンのボーナス払いと夫婦のお小遣い・旅行代金でほとんど消えていきます。
したがって年100万円の貯蓄と年100万円の投資額が私達の生活余剰資金になります。
私達夫婦は飲み会にあまり行きませんし、平日は自炊しています。お小遣いも半年で15万円ずつとかなり少なめです。また旅行も国内旅行がメインですし、ほとんど車移動で節約しています。
個人的な感覚では全く贅沢していません。それでもこれだけしか貯蓄ができないんです。
子供ができたら一体どうなるんだろうか。。
裕福と感じる度合いは人それぞれなので、もしかしたら私達だけが1000万じゃ足りないと感じているのかもしれません。
そこでGoogleさんに聞いてみると、なんと1000万円の収入を得ている人の7割が「プチ贅沢もできない」と答えているアンケートがありました。
(参考:https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/15098)
1000万円稼げるような有名大企業に勤めたところで贅沢な生活は送れない!
それに企業勤めで1000万円稼ぐためには労力と時間をかなり割く必要があります。
人生の大半をつぎ込んで仕事をしているのに贅沢な生活を送ることができないなんて悲しすぎる。
そもそも1000万円稼ぐ人なんてたくさんいる
年収1000万円稼いだところで裕福ではない上に、1000万稼ぐ世帯は全世帯に対して10%もいます。
1人で1000万円稼ぐ人は男性6%、女性1%と珍しいのですが共働き夫婦の場合は比較的簡単に1000万円を超えてきます。
実際我が家は25歳夫と24歳妻の2人合わせて1000万円を超えています。
最後に
大企業で働いているからってエリートとは限りません。
自分の時間を犠牲にしてでも安定して給料をもらいたい方にはおすすめかもしれませんが、大企業に働いている方の多くはもっとお金を得る頭があるはずです。
じっとしていてもお金は稼げません。
お金の勉強から始めてみて、投資や副業、独立にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
私たち夫婦は「目指すはスローライフ」を合言葉に会社生活を送りながら独立を目指して日々奮闘しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!